Commons:巡回
「巡回者権限」 (patroller
) とは、編集や投稿ファイル、ページの作成をパトロール済みとしてマークすることを可能にする権限です[1]。これは新しいページ、新しいファイル、巡回済みでない編集のバックログを減らすことを目的としています。それは荒らしではなくプロジェクトの守備範囲から外れたもの(あるいは差し戻しや削除される場合)にも該当しないことを、巡回者によって査読済みであることを他の巡回者に伝えるためにあります。
巡回者 (patrol
) 権限を持つ利用者は、新しいページまたは新しいファイルの右下、また巡回済みでない版の差分表示では右側に、「[Mark as patrolled]」のようなリンクが見えます。また、巡回済みでないページはSpecial:NewPagesに黄色で強調されます。特別:新しいファイルの巡回済みでないファイルはマークされませんが、絞り込むことができます。巡回済みでない編集はその行頭に ! 「感嘆符」で明示されます。巡回者はそれらが私たちのプロジェクトの守備範囲に収まっているかどうかを見るために確認することになっています。受け入れ可能なページまたはファイルは巡回済みとし、受け入れ不可能なページまたはファイルは改善、あるいはそれが不可能であれば削除されるべきです。既定ではこの権限はどの管理者も与えることができますが、申請に基づいて十分信頼できる利用者に与えられます。Commons:Requests for rightsにて、特定の管理者に利用者権限について尋ねるか、権限を申請することができます。
巡回者の一覧は Special:Listusers/patroller を御覧ください(現在 657人の巡回者がいます)。
新規ページを巡回済みにするには ?
Special:NewPagesの黄色で強調されたページはいずれもまだ巡回済みとしてマークされていません。これはまだ査読されていない可能性があることを意味します。ページを確認するときは、(a) ページに問題がないこと、 (b) 削除のタグを貼る前か後、これらの場合に巡回済みとしてマークすべきです。ページへの対処に自信がない時は巡回済みとしてマークしないで下さい。後で他の編集者が査読するでしょう。
ページを巡回済みとしてマークするには、単純にページの右下隅にある「[Mark this page as patrolled]」リンクをクリックして下さい。
巡回済みにすべきもの
- ウィキメディア・コモンズにふさわしいもの。
- 問題のあるコンテンツで、削除タグがついたもの。
巡回済みにすべきではないもの
- あなたが確証を持てないページ、および作者や投稿者以外の誰も存続を支持できないページ
編集を巡回済みにするには?
Recent changesから巡回済みでない編集の (差分) リンクをクリックします。差分表示の編集を査読して右手にある「[Mark this page as patrolled]」をクリックします。編集を査読済みとしてマークした後はページを閉じるか、(荒らし行為、またはそうでなければコモンズのガイドラインに反する投稿で)取り消しまたは巻き戻しの操作を行います。
差分表示ではリンクの色で会話ページが存在するかどうかを知ることができます。メッセージを残して差し戻した編集について利用者に知らせて下さい。Commons:反破壊行為ユニット#Fileも参照。
ファイルを巡回済みにするには?
投稿されたファイルについてもその説明ページの下から巡回済みとすることができます。これはまだガイドラインが作られていない新しい機能です。
自動巡回者
自動巡回者権限は巡回済みとしてマークする特定の利用者であるという点でpatrol
権限と似ています。違いは、
- 自動巡回者には巡回済みとしてマークする権限がなく、自身が行った操作が自動で巡回済みとしてマークされるのみです。
- 多数の変更をすることができるいくつかのガジェットは自動巡回者がアクセスすることができます[2](例えば: VisualFileChange)。
基本的にこの権限はページ、編集または投稿ファイルの巡回に必ずしも係わらないものの、他の利用者による巡回を必要としない高品質のページまたはファイルを作成する利用者に与えられます。これは新しいページやCommons:匿名の編集のバックログを削減します。この権限はウォッチリストの乱雑さを低減するため、巡回を必要としない良質な編集を大量に行う利用者にも与えられます。
You may apply for autopatrol at Commons:Requests_for_rights#Autopatrol.
patrol
利用者権限を持つ利用者は既にこの権限を持っているので、この権限を与えるべきではありません(冗長)。image-reviewer
利用者グループに加わると、patrol
ならびにautopatrol
利用者権限を得ます。
自動巡回者の一覧は、Special:Listusers/autopatrolledを参照ください(現在7,621名)。
autopatrolled
利用者グループの権限の一覧は、Special:ListGroupRights#autopatrolledをご参照ください。
その他の情報
- 全ての巡回についてのログは
autopatrol
で閲覧できます。これには利用者名、記事および査読した版が含まれ、利用者名または記事の題名順に並べることができます。 - 管理者、ボットおよび
autopatrol
権限を持つ利用者によって作成および変更されたページは「巡回済み(自動指定)」として自動でマークされます。 - Special:NewPagesには「巡回済みの編集を隠す」オプションがあり、既に査読済みのページを見ないで済みます。
- 数時間または数日以内の範囲は巡回済みでも、バックログは巨大です。巡回済みでないページは720時間(30日間)後、専用の一覧のキューから除去されます。
- これらを頻繁に巡回する方向けに、作業を補助する複数のガジェットを用意しました。(例えばPopupsやRTRC)
- (自動) 巡回者権限を得た利用者はこの他にも、Upload Wizard (
mass-upload
) を使って一括アップロードのファイル件数が増え、不正使用フィルタを回避し通常であれば不可能なコモンズへのMP3形式ファイルのアップロードが認められ、1分単位に移動できるページ件数の上限が8件ではなく、最大32件を処理できるようになります。 - 自動巡回権限を持つ利用者は他のアカウントによってアップロードされたファイルを上書きすることも技術的に可能になります。ただし、そうするときにはCOM:OVERWRITEを順守することが期待され、繰り返しCOM:OVERWRITEに違反すると自動巡回権限が撤回される可能性があります。
CSS クラス
巡回済み編集に関連する3つのCSSクラスがあります:
- 特別:新しいページの巡回されていない記事用クラスとして
.not-patrolled
があり、色盲利用者や異なるスタイルを好む利用者は、例えば自身の利用者CSSファイルに.not-patrolled { border: 2px solid black }
を加えることで、異なるスタイルに変えることができます。 - 感嘆符用のクラスとして
.unpatrolled
があり、例えば.unpatrolled { display:none }
は最近の変更やウォッチリストから隠すことができます。 - 各新しいページの右下にある「ページを巡回済みとしてマークする」リンク用のクラスとして
.patrollink
があり、あなた自身の利用者CSSファイルでスタイルを変更することができます。例:.patrollink { font: bold small sans-serif}
注記
- ↑ 他のウィキメディア・サイトでの巡回について疑問をお持ちですか?全てのウィキメディア・サイトで完全な「最近の変更巡回システム」が有効になっているわけではありません。それが有効かどうかを確認するには、Wikimedia's settings fileの中のwgUseRCPatrol節を参照して下さい。ただし、英語版ウィキペディアはこの例外(Phabricator:T21309)で管理されており、$wgUseRCPatrol設定なしに自動巡回利用者権限(自動査読者)を実装しています。
- ↑ Help talk:VisualFileChange.js#Error in installation instructions?
関連項目
- Commons:巻き戻し - 荒らし対策用の類似の利用者権限
- Special:Log/patrol - 巡回ログ
- Commons:反破壊行為ユニット - 荒らし対策および処理をより容易にするツールの詳しい情報
- 統計