今年上半期に発生した携帯電話使用中の交通死亡・重傷事故の合計件数が、自動車・自転車ともに過去最多となったことが、警察庁のまとめで分かった。高齢ドライバーによるブレーキとアクセルの踏み間違い死亡事故も前年同時期から3倍近くに急増しており、警察幹部は「『ながら運転』はブレーキの誤認と並び、事故撲滅に向けた2大課題だ」と指摘する。 大半が画面確認中に 警察庁によると、24年1~6月に発生した携帯電話使用中の自動車の死亡事故は14件、重傷事故は44件。計58件は統計を取り始めた平成19年以降で最多を記録した。特に20年以降、増加傾向となっている。 携帯電話の使用目的は、「通話」が死亡事故ではわずか1件、重傷事故も4件に過ぎず、大半が「メールや動画、静止画など画面を見るため」だった。 携帯電話使用中の自転車の死亡・重傷事故も今年1~6月には18件発生し、同じく統計が残る07年以降の各年同期比で最多に