往年の人気漫画「魔法使いサリー」「バビル２世」「仮面の忍者赤影」の主人公三人を、東京都豊島区が新年度、住民に迎え、東日本大震災の復興に一役買ってもらうことになった。いずれも区内に四十五年間住んでいた漫画家、故横山光輝さん（一九三四〜二○○四年）の作品。区は、三人をあしらった特製の住民票を区民以外にも期間限定で販売し、一部を大震災の義援金にする。 横山さんは、巨大ロボットアニメの草分けとなった漫画「鉄人２８号」を月刊誌に連載していたころの一九六〇年、豊島区千早に新居を構え、六十九歳で亡くなるまで暮らした。この間、「伊賀の影丸」「コメットさん」「三国志」などのヒット作を精力的に描き、「マンガの鉄人」と呼ばれた。 区は昨秋、大震災復興支援と新年度で区制八十年となる記念として、サリーらの特別住民票を発行する事業を、作品を管理するプロダクションに提案し、快諾してもらったという。鉄人２８号については、
エム・シーシー食品（神戸市東灘区）は今月、神戸出身の漫画家、故横山光輝さんの作品にちなんだ「神戸三国志伽哩（かりー）」を発売した。横山さんが描いた「鉄人28号」のモニュメント（高さ18メートル）の建設を目指す同市長田区の街おこし事業「KOBE鉄人PROJECT」の賛同企画で、売り上げの一部を寄付する。 パッケージに横山さんが描いた「三国志」の絵を使用し、味は上湯スープに八角などの香辛料を効かせた中華風。1袋200グラム、400円。昨夏発売した「神戸鉄人カレー」に続く賛同企画の第2弾。 同事業は、長田区の商店主らが企画。JR新長田駅南側の若松公園に来春、鉄人28号のモニュメントを造るほか、「横山光輝記念館」の建設を目指す。1億3500万円に及ぶモニュメント建設費は寄付などでまかなう。事務局（078・646・3028）。【脇田顕辞】
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