東京電力福島第一原子力発電所の事故について、日本原子力学会は調査の最終報告書を公表しました。 自然災害や深刻な事故への対策を強化すべきとする提言と共に、学会としても安全性の向上に果たす専門家の役割について認識が不足していたと反省を盛り込んでいます。 日本原子力学会の事故調査委員会は、原発事故を専門的な立場から検証するため、おととし8月、大学や研究機関の40人余りで発足し8日、最終報告書を公表しました。 報告書では、地震や津波などの自然災害や設計で想定していた以上の深刻な事故への備えについて、研究の成果を対策に反映できていなかったなどとして今後、強化すべきとしています。 そして学会としても、自然災害への理解や中立性を守る努力が不足していたなど専門家の役割への認識が足りなかったと反省を盛り込んでいます。 そのうえで、深刻な事故への対応や防災などに真剣に取り組むことができなければ、原子力に携わる